足の外科:外反母趾・扁平足・巻き爪|揖保郡太子町のささき整形外科クリニック

足の外科:外反母趾・扁平足・陥入爪・巻き爪

足の外科とは?

「足の外科」では足関節(足首)と足(あし)の外傷や機能障害を診療しています。
靴をはじめとする生活様式が欧米化したこと、健康寿命が意識されスポーツ愛好家の年齢層が高くなってきたこと、 糖尿病の増加、透析患者の増加などで足に悩みを抱えている方が増加しています。当院では、整形外科専門医が足のけが(外傷)や病気が原因でおこる足関節・足部疾患に対して病状に応じた治療法を提供させていただいていますのでご相談ください。保存的治療で改善しない方は、必要に応じて手術療法が可能な病院への紹介も行っています。

主な足外科の疾患

・外反母趾 ・扁平足 ・陥入爪 ・巻き爪 ・モートン病 ・痛風 ・足関節捻挫
・アキレス腱断裂  など
外反母趾とは?
特徴的な症状は足の母指(親指・母趾)の先が人差し指(第2趾)のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。外反母趾の一番の原因は靴を履くことで、幅の狭いつま先が細くなった靴を履くと母指のつけ根から先が圧迫されて変形します。ヒールの高い靴はつけ根にかかる力が増えてさらに変形を強くします。10歳代に起こるものは母指が人差し指より長かったり、生まれつき扁平足ぎみであったりする外反母趾になりやすい特徴があります。最も多い中年期のものは履物に加えて、肥満と筋力低下などによっておこります。健常な足には縦のアーチだけでなく横のアーチがあります。外反母趾ではこれらのアーチが崩れて扁平足になると、中ほどにある母指の中足骨が扇状に内側に開き、それから先の指は逆に靴で外側に圧迫されておこります。
予防方法はいくつかあります。第一に母指のつけ根はフィットして先はゆったりとした履物を選ぶ事。第二に足の指のすべてを開く(グ、チョキ、パー)ような、外反母趾体操を毎日行う事。第三に両足の母指に輪ゴムをかけて足先を開く体操を行う事。最後に母指と人差指の間に装具をはめる事が有効となってきます。
扁平足とは?
幼児のころから足裏が平べったく、大人になってもそのまま残っているタイプの扁平足では、痛みはあまりありません。これに対して中年以降に発症する扁平足では内側のくるぶしの下が腫れ、痛みが生じます。
扁平足初期には足の扁平化は目立ちませんが、しだいに変形が進みます。つま先立ちがしにくくなり、さらに進行すれば足が硬くなって歩行が障害されます。足にはアーチ構造があり、効率よく体重をささえています。内側のくるぶしの下に、アーチをつり上げる働きをする後脛骨筋の腱が通っています。年齢による腱の変性や体重の負荷によって、この腱が断裂すればアーチは低下します。成人期の扁平足は女性に多く発生します。足指の筋肉はアーチを支えるのに重要です。これを鍛えるためには裸足での生活を心掛け、足指を使うようにします。
 予防には適正体重を保つことが大切です。アキレス腱が硬くなっているので、ストッレッチ体操を行います。アーチの低下が明らかな場合は、アーチサポート付きの足底板が処方されます。アーチを上げることにより、疼痛は緩和されます。重症例では、手術が必要になることもあります。
陥入爪・巻き爪とは?
「陥入爪」とは、爪の先端または側面が、爪周囲の皮膚にくい込んだ状態です。(特に爪の彎曲が強い状態を「巻き爪」とも言います)陥入爪が悪化すると、炎症や感染を併発して、赤く腫れて強い痛みを生じます。
原因としては靴による圧迫、深爪の習慣、爪の形状(遺伝的要素)、スポーツ(母趾に大きな負荷がかかるもの、瞬発力を必要とするもの)、肥満、妊娠(急激な体重の増加)、長時間歩行・登山 、爪の水虫(爪白癬)などがあります。
治療は患部を清潔にして軟膏を用いる療法や、テーピングで固定する方法、ワイヤーを使って固定する方法があります。また細菌が侵入してしまった場合は抗菌内服薬を服用する場合もあります。
モートン病とは?
個人差はありますが、第3-4足趾間(第3趾と4趾の向かい合う側)のしびれ、疼痛、灼熱痛などの多彩な神経症状が出現します。前足部足底の小さな有痛性の腫瘤を主訴に来院することもあります。原因は中腰の作業やハイヒールの常用など、つま先立ちをする格好が長時間続くと起こりやすくなります。
治療はまず、局所の安静(作業肢位、ハイヒールの禁止)、薬剤内服、足底挿板、運動療法、ブロック注射などを用いた保存的治療をします。3ヵ月ほど様子を見て症状が回復しないものでは手術が必要になることもあります。
痛風とは?
暴飲暴食した翌朝、急に足の親ゆびのつけ根が赤く腫れて痛くなることがあります。風が吹いても痛いということで、「痛風」と呼ばれています。足の親ゆびのつけ根以外に、足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根、膝関節、手関節にも激痛発作が起こることがあります。耳介に痛風結節や尿路結石が出来ることもあります。生活習慣病(肥満や高血圧など)を合併することも少なくありません。痛風発作を何度か経験している人は、発作の前兆(違和感)を感じることがあります。血液中の尿酸値が上昇(高尿酸血症)し飽和溶解度を超えると、関節内に尿酸塩結晶が生じます。この結晶を白血球が処理する際、痛風発作(急性関節炎)が発症します。高尿酸血症状態が続くと尿酸結石が腎臓に生じ、腎機能が悪化して腎不全となります。高尿酸血症の原因は様々です。腎臓から尿酸を排出する機能が低下したり、暴飲・暴食、肥満、激しい運動などが原因になると考えられています。降圧利尿剤などの薬物も原因になることがあります。 尿酸は絶えず身体の中で作られています。菜食を主とした食生活に切り替え、尿酸が体内で出来ないようにするか、内服薬で血中尿酸値をコントロールしなければなりません。そのためには、定期的な血液検査(尿酸値と腎機能検査等)が必要です。
発作時の治療には、消炎鎮痛薬を用います。局所麻酔剤入ステロイド関節内注入も効果的です。前兆症状や発作の鎮静化にはコルヒチンも有効です。痛風発作が治まってから、尿酸値をコントロールする薬を長期間服用します。痛風の発作が起こらないからといって、薬を勝手にやめてはいけません。そのために再発作を起こす方が非常に多い病気です。
足関節捻挫とは?
足関節(足首)捻挫のほとんどは、足関節を内側に捻って生じます。足関節外側の靭帯(前距腓靱帯)が損傷します。外くるぶし(外果)の前や下に痛みがあり、腫れます。また、外くるぶしの前や下を押さえると、痛みます。スポーツなどのほかに、歩行時でも段差などで生じることがあります。靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、靭帯が完全に切れるものを3度捻挫と定義しています。
1度捻挫と2度捻挫では、応急処置と外固定などをおこないます。3度捻挫では、RICE処置(R:rest安静、I:Icing 冷却、C:compression 圧迫、E:elevation 挙上)をおこない、 さらに2~3週間の固定をすることがあります。また稀に、不安定性の強いものには、手術をおこなうこともあります。
アキレス腱断裂とは?
アキレス腱断裂は、踏み込み・ダッシュ・ジャンプなどの動作でふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋) が急激に収縮した時や、着地動作などで急に筋肉が伸ばされたりした時に発生します。腱の退行性変性(いわゆる老化現象)が基盤にあると考えられています。30~50歳のスポーツ愛好家に多く、レクリエーション中の受傷が多いのが特徴です。

アキレス腱断裂とは?治療は、手術を行わずにギプスや装具を用いて治療する保存治療と、断裂したアキレス腱を直接縫合する手術治療があります。それぞれに長所、短所があるので、治療法は整形外科担当医とよく相談して決めることが大切です。治療開始後4ヵ月程で軽い運動は可能となりますが、全力でのスポーツ活動ができるのには短くても6ヵ月はかかります。